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世界はスマートになっている?AI x ブロックチェーン企業が取り組む次世代テクノロジー | Blockchain EXE in シンガポール 8.21

投稿日:2018年9月8日 更新日:

AI事業を手がける企業が集ったBlockchain EXEシンガポール開催

2回目のシンガポール開催となったBlockchain EXEは、AI技術の実績を持った企業が集まりました。AIやブロックチェーンといった新しい技術に挑戦している企業はどのように世界をスマートにしているのでしょうか?

  • オープニング | Infinity Blockchain Ventures, Nicole Nguyen (Head of APAC)
  • Connectomeを用いた未来の”スマートシティ”の実現について | 石井敦(クーガー CEO), 石黒一明(クーガー リードブロックチェーンエンジニア)
  • AIの予測機能による急速なデジタル化 | Nicolas Ong(technical Account Manager at Tuple Technologies)
  • オープンイノベーションプロトコルが加速する最先端技術 | Anthony Doan(APAC Business Development Manager at Kambria )

Connectomeを用いた未来の”スマートシティ”の実現について | 石井敦(クーガー CEO), 石黒一明(クーガー リードブロックチェーンエンジニア)

まず、クーガーのCEOであり現在Connectomeプロジェクトに力を入れている石井氏がVirtual Human Agent(以下VHA)開発への取り組みを紹介しました。クーガーはこれまで、KDDI社に対してARサービス「ミク☆さんぽ」の技術提供を行なって来た開発実績があります。

石井氏は「これまで”AI”と呼ばれてきたものは人間が機械(AI)に対して指示をするものであった。我々はAIと人間との共存を目指し、時にはAIが人間に対して指令をするといった世界を目指している。」と、人間や物体をリアルタイムで認識するVHAのデモ動画を通じて解説を行いました。

クーガーでリードブロックチェーンエンジニアを務める石黒氏からは、大きな盛り上がりを見せている深層学習や機械学習の仕組みとその課題点についての紹介がありました。スケーラビリティやトランザクションスピードといったブロックチェーンの課題をどのように解決して、AIとブロックチェーンの実用化を目指すのか、プロダクトのプロトタイプを通じて言及しました。

AIの予測機能による急速なデジタル化 | Nicolas Ong(technical Account Manager at Tuple Technologies)

Tupleはアジアで展開している”JLT”や”Jebsen&Jessen”、”Frolic Innovation”といった時代を牽引する企業と多数取引をしている実績があります。

マーケティングの現状は顧客が普段どのような行動パターンをしているのか推測するという手間のかかる手法がとられていますが、顧客の行動データを分析することによって最適かつ新鮮なアプローチができると彼らは考えているそうです。

Tupleは企業のビジネスデータをを用いて、顧客の購買予測を行うプロダクトを開発しています。彼らの開発した深層学習システムは『自己修正−予知人工知能』と呼ばれ、予知→自己修正→自動化をそれ自体で勝手に行うようになっています。

さらには企業のデジタル化を支える効率的なITインフラの構築にも力を注いでいて、それは「デジタルマーケティング→予測装置→ビッグデータ処理→統合処理」といった4つの層で成り立っています。

プログラムによるターゲット設定を用いた解決策は、時間や環境に応じて効果的な顧客データを簡単に知ることができるようになるでしょう。

オープンイノベーションプロトコルが加速する最先端技術 | Anthony Doan(APAC Business Development Manager at Kambria )

“Kambria”はスタンフォード大学、カーネギーメロン大学、南洋理工大学といった名だたる学術機関の協力を得て開発が進んでいる次世代のロボットとして注目を集めています。

「私たちの未来は新しい技術を生み出し、革新し続ける能力にかかっている」とKambriaの開発責任者であるDoan氏は語りました。

しかし、現在の開発モデルは以下のような無駄や非効率な点が目立ちます。

  • 大学や研究機関が生かされていない
  • ベンチャー企業の開発が追いついていない
  • 企業は特許を秘密にすることで成功している
  • 個々の貢献が断片的である

技術は全ての人にとってオープンであるべきという理由から『オープンイノベーションプラットフォーム』が彼らにとって現在の開発環境で抱えている問題の最善解であると言います。

彼らはそれを可能にするためにブロックチェーン、ゲーム理論、トークンを駆使して”Kambria”というロボット産業を加速させるオープンなプラットフォームを開発しました。“Kambria”には以下の4つの特徴があります。

  • 迅速なコミュニティー作り
  • ネットワークの効果を体現
  • 初歩的な貢献を可能にする
  • 報酬の可視化

全てのプラットフォームユーザーが開発者、事業主、トークン保持者となることが可能な世界の実現が迫っている。

日立によるブロックチェーンを用いた新しい身体認証システム | 長沼健(Researcher at Hitachi)

日立の研究員として登壇された長沼氏は「静脈を用いた認証システム”PBI”が従来の指紋認証システムと比べて格段にセキュリティ面において進歩した」と語ります。

過去に日本の仮想通貨取引所として支持を得ていたコインチェックがハックされて多額の損害を被った件について言及し、これはユーザーの秘密鍵を管理していたサーバーが狙われたことでセキュリティの脆弱性が指摘されるようになった一例だと解説しました。この秘密鍵をサーバーで一括管理するのをやめてユーザーの身体情報、特に静脈を用いてブロックチェーンに保存されているデータにアクセスする際に一時的に生成されて破棄される鍵を用いることで、鍵を無くしたり盗まれる心配が無くなります。

最後にこのPBIのシステムを用いてどのようにブロックチェーン内でトランザクション(取引)が行われているのかデモンストレーションを通じてわかりやすく説明していただきました。

アジアでの期待値を上げた2回目のシンガポール開催

BlockchainEXEアジアツアー2回目となるシンガポールでの登壇者はAIやデータマーケットなど様々な分野の先駆けとなるスタートアップメンバーが中心に集められました。

それぞれの企業が既存のシステムに対する課題意識を抱えていてそれらをどのように解決していくべきなのか日々切磋琢磨して開発を進めている印象でした。ユーザーの負担にならないようなインターフェースの探求にも力を入れ、今後も改善を続けていくことがブロックチェーンの社会実装への近道になるのではないでしょうか。

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