はじめに

ハーバード大学の学生専用コミュニティ「ハーバード・コネクション」の原型となるアイデアを考えたと言われて入れている「ウィンクルボス兄弟」は、Facebook社の創業者ザッカーバーグ氏に全サービスを持って行かれたように映画「ソーシャルネットワーク」では表現されています。そんな彼らがビットコイン投資信託をSEC(米国証券取引委員会)に認可申請しています。

目次:

  • 映画「ソーシャルネットワーク」で有名のウィンクルボス兄弟
  • 投資信託とは
  • 彼らが目指している世界
  • まとめ

映画「ソーシャルネットワーク」で有名のウィンクルボス兄弟

映画「ソーシャルネットワーク」では、FacebookのCEOザッカーバーグ氏が様々な苦難を乗り越えて全世界のSNSユーザーが利用するサービス「Facebook」を製作し、その権利を獲得する過程が描かれています。

その中でも、Facebookの前段階となる「ハーバード・コネクション」を作るように命じたウィンクルボス兄弟は、辛くもザッカーバーグに破れてしまいましたが、実は6500万ドルの示談金を元にビットコイン事業にWinklevoss Bitcoin Trust社として参画しています。具体的には「Bitcoin ETF(ビットコイン上場投資信託)」を通じて、ビットコイン市場のデリバティブなどの投資信託を行う予定です。

そもそも投資信託とは

投資信託とは、お金持ち(投資家など)から資金を預かり、それを元に金融の専門家が金融市場に投資を行い、投資額に応じてリターンを得る仕組みです。当然、資金の運用方針は専門家、投資信託(ファンド)ごとに違います。このことからわかるように、彼らはお金について詳しい専門家というだけで、投資をしたら必ず収益を得られる訳ではありません。つまり、運用がうまく行かずに、損害を被る可能性も十分にあります。その為、投資信託は元本が保証されている金融商品ではなく、投資をした損益は投資家に帰属する決まりです。

ETF(上場投資信託)とは

Bitcoin ETF(ビットコイン上場信託)に関してイメージできた人も多いと思います。つまりBitcoin ETFとはビットコインを投資対象に含んだ上場投資信託の事です。つまりビットコイン(暗号通貨)にも精通している専門家がお金持ちから(投資家など)資金を集め、それを運用することでリターンを作り出すというものです。仕組み自体はそこまで難しい話ではない事がおわかりいただけたでしょうか。

彼らが目指している世界

ウィンクルボス兄弟が「Bitcoin ETF(上場投資信託)」を通じてSNSにおける覇者となったFacebook社と同様に、仮想通貨(BitcoinやNEMなど)を通じた投資信託を行うトップ企業になろうとしていると言えます。現在のBitcoinを含む仮想通貨の価値は増大し続けていて、保有し続けるよりかは「投資する事で莫大な利益を得る事」を目的としている投資家も多く存在しています。その中でWinklevoss Bitcoin Trust社が「Bitcoinを利用した投資事業」を一手に引き受ける有力企業を目指していると考えられます。ソーシャルネットワークではFacebook社に遅れを取りましたが、仮想通貨の文脈ではウィンクルボス兄弟が新たに頭角を表すかもしれません。ただし、まだ未成熟な仮想通貨市場に対する投資信託との事で、SEC(アメリカ証券取引委員会)も慎重に行動をしています。

まとめ

いかがだったでしょうか?ザッカーバーグ氏と因縁を持つウィンクルボス兄弟が、実は示談金を手に入れ、時代の新たな動きを生み出すだろうBitcoinETF(ビットコイン上場信託)に舵取りをしているとは驚きだったのではないでしょうか?未だに上場信託をして良いのかという決定がなされてはいませんが、仮想通貨を利用したデリバティブなど新たな金融商品の可能性にも目が離せません。

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