IoT×ブロックチェーンで世界が終わる | 篠原 裕幸 / シビラ

篠原 裕幸 Hiroyuki Shinohara | シビラ
6歳でMacintoshに出会い、プログラマーとして造る喜びを経験する。11歳の時にテレビで見たNetscapeと、MarcAndreessenが起こした革命に強い衝撃を受け、テクノロジー業界での起業という生き方を決意する。アメリカ西海岸への旅を経て、ソフトウェアの開発に没頭。そして19歳で起業。以降、シンガポール、台湾、アメリカで複数企業を創業。マイニングやICOの可能性をいち早く事業に取り入れた。ビットコインにNetscape以来の感動を覚え、ブロックチェーン関連事業に方向を転換。ブロックチェーンの革命を現実のものにするため、SIVIRAを創業。

タイトルが全然違って申し訳ないのですが、今日は僕一人じゃなくて、CTOの流郷もお話ししますので、安心して僕は適当なことを喋りたいと思います。テクニカルな事や実際のユースケースについてはCTOの流郷がきちんと話してくれると思います。

IoT×ブロックチェーンで世界が終わる

そんなわけでIoTとブロックチェーンで世界が終わるという話をしたいんですけど、色々な人から「IoT とかブロックチェーンで世界がどう変わるか話してください」と言われるんですけど、そんな無茶苦茶なこと言わんといてください。世界は終わります。 一回全部終わらせるし、ほとんどの会社を我々は破壊します。だからその後の世界の再建を考えていきましょう。

今、色々な上場企業からの出資を受けていたりして、発言を控えるように言われているんですが関係ないです。世界はいつか壊れるので、今日は世界のほとんどすべてが終わるという話をしていきたいと思います。別に僕は中二病じゃないので大丈夫です。

(会場笑)

テクノロジーで未来を創る

僕は10代の時に起業して、そこから色々な会社をやってきたんですが、基本的にハッカー・起業家・オタクというタイトルでやっています。僕は起業した当時から目的がありまして、人格を完全にインターネット上に移植したいと思っていました。

人間はあまりにも無駄が多いのでデータになりたかったんです。そのために何をしなくてはならないか色々考えて、ホスティング事業をシンガポールで行ったり、台湾で半導体を作ったりしていたんですけども、一番必要なのは物と物との通信認証の技術であるとわかったんです。

ビットコインとの出会い

そのためどうすればいいのか、ずっと考えていた中で2013年にビットコインに出会いました。トレードとか仮想通貨の資産とかどうでもいいです。そんなものはフィンテックっていう本当に薄っぺらい一行目に書いてあるような事です。

本質的にブロックチェーン技術で大事なのは、人類が AI とデバイスと共に生きていく未来を作るものであるという事です。なのでブロックチェーンという技術に出会った時に、この技術で人類は本当に救われると思いました。それでビットコインに関するブログを書き始めました。

siviraが行うブロックチェーンによる野菜の管理

今日はsiviraとして色々お話ししたいことがあるんですけども、一体siviraは何をやっている会社かというと色々あるのですが、その中の一つとして、ブロックチェーンで宮崎県の野菜を管理して、それを東京に持ってきて売るということをしています。野菜の会社ですかと聞かれる事があるんですけど、別に野菜を作ってるわけではありません。

野菜をブロックチェーンで管理して、食べ物のトレーサビリティを完璧にするということをやっています。

siviraの事業の本質

ブロックチェーンがどうとかテクノロジーがどうとかそんなことを堂々というのは僕はとてもダサいことだと思います。テクノロジーは人間の生活の裏にあって、初めて機能するわけです。僕がユニクロしか着ない理由は、もちろん素材もすごいのですが、本当にすごいのはそれを低価格で、誰でも買いたいという値段にしていて、誰でも買える場所にあって、それがそこそこおしゃれで、機能的であるということが本質ではないですか。

つまり、テクノロジーそのものも凄いけど、もっと大事なのはそのテクノロジーで目の前にいる人がどういう風に感動するか、生活がどう変わるかということなんです。そこで我々は農家のおじいちゃん、おばあちゃんの収入を倍にしたかったのです。本当に心を込めて作った野菜は本来の価格で買われるべきで、日本では野菜を倍の値段で販売するのは難しいんですが、倍の値段で完売しているんです。

それからブロックチェーンの技術を使って食べ物が確実に安全に安心に手元に届くということはすごく大事じゃないですか。だからブロックチェーンがどうとか、仮想通貨がどうとか、ICOがどうとか、というのは本当にどうでもいいと思っています。どうやって人々の生活を変えるかを考えて、野菜に行き着きました。なのでsiviraは宮崎県の野菜を売っている、野菜の会社です。結局「野菜の会社」と言ってますけど 。

(会場笑)

まあそんな感じのことをやっているんですけども、実はsiviraは仮想通貨関連事業を元々やっていたので例えばビットコインでググると、一番上に出てくるブログは僕が書いたやつです。これは2013年にビットコインを初めて日本語に翻訳する時に書いた記事です。ビットフライヤーの加納さんと仲良かった時に、この記事面白いから使わしてと言われて、ビットフライヤーのページに僕の名前があります。その縁があってsiviraはビットフライヤーさんが株主ということで取引所を使う時はビットフライヤーを是非使ってください。

(会場笑)

ブロックチェーン企業への出資などもやっているので仮想通貨系企業をこの世の中にたくさん輩出していければいいなと思っています。

でも、そんなことよりも重要なのは社会がこれから分散化していくというこの事実です。今社会はどんどん分散化していっているんですけども、これまでの社会の常識は全て通用しない時代がやってくるという話をします。そのためにこれから三つの事実をお伝えしなければなりません。

事実1:分散化する社会

そもそも我々がsiviraとして一番大事にしていることはP2Pの可能性ということです。てこれに尽きます。

そもそもインターネットというのは中間搾取を排除して進化してきました。インターネットも何もなかった時代に本を買うために何をしていたかと言うと、本屋さんに行って、本屋さんが問屋に行って、問屋さんから印刷業者にいって、印刷業者が版権元に判断してもらって、印刷してもらって、運送会社が本屋さんに持ってきてもらって、本屋さんが……。めちゃくちゃステップが多いなと。それを今はKindleでワンクリックでダウンロードです。

このステップのカットこそがインターネットです。インターネットは中間搾取の排除しかしていません。その結果 、今C2Cの市場規模が拡大しています。

インターネットの進化の過程

C2Cの市場が伸びるということは、例えば UberやAirbnbです。非上場企業でバリュエーションが高い会社はこういうところであり、彼らが最も価値が高いとされるのはインターネットの進化を考えれば当然です。

世の中を変えるビットコインとP2P時代

しかし、これからこれらの中間搾取を排除する会社もなくなっていきます。そうです。これから P 2 P の時代がやってきます。今この世界でこの P2P の経済を実現しているものは何ですか?一つだけです。そう、ビットコイン。

初めてビットコインを見た時に衝撃を受けました。この技術は今までのインターネットの常識を全てを覆す次世代の技術であるし、これは新しいエコシステムを作っていくと。

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