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サンフランシスコ開催!Blockchain EXEとConsenSysによるブロックチェーンとスマートシティ【中編】

投稿日:2018年5月11日 更新日:

BlockchainEXE ニューヨーク運営
Tomoyuki Kage

2、石井敦:クーガーCEO

石井敦:クーガー, CEO
IBMのサービスの開発、楽天とInfoseekにおいて検索エンジンを開発。その後、Cougerを設立する。
各国のオンラインゲーム開発チームリーダー、Amazonに技術協力、AI学習シミュレータをHondaに提供。政府の支援を受けたAI研究プロジェクトCloud Roboticsの開発を指導。現在は、AI x Robotics x IoT x Blockchainを使用して “Connectome”の開発をリードしている。
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スマートシティに自律連動型ゲートウェイ「Connectome(コネクトーム)」を

クーガーCEOの石井氏より、近い将来、どんなスマートシティが実現するのかのサンプルが紹介されました。

  1. ヒューマンエージェント
  2. IoTによるデータ量の増加に伴うAIの必要性の増加
  3. 人間が介さないデバイス間の自主的な通信(M2M Communication)
  4. クーガーが行なっている3つのチャレンジ
  5. バーチャルヒューマンエージェントの開発
  6. 3Dバーチャル空間によるAIラーニングシミュレーターの開発
  7. ブロックチェーンによるAIの学習履歴・実行履歴の保証

ヒューマンエージェント

まずは、ヒューマンエージェントが登場するとある映画のワンシーンを流しました。男性が部屋に独りで居るところへ、美しい女性が食事を運んだり、男性に話しかけたりキスしたり、本を薦めたりする。男性が女性を見ると好みの服に早変わり。映画に出てくるヒューマンエージェントはとても自然に話し、コミュニケーションがとれ、感覚を持ち、計画をたて、周囲の環境を認識します。これが現実にスマートシティのひとつの形になるのかもしれません。

IoTによるデータ量の増加に伴うAIの必要性の増加

世の中のデバイスは増え続け、100倍、1000倍になると言われております。人々は膨大なデータについて考えたり、正しいのか間違っているのか判断する時間がなくなり、AIにデータの分析を自動でお願いしてもらうことになると思います。つまりAIは全てのデバイスにあるということを認識する必要があります。

人間が介さないデバイス間の自主的な通信(M2M Communication)

loT、ロボット、ハードウェアなどの機械はこれから人を介さず自動的に持続していくと思います。

クーガーが行なっている3つチャレンジ

  1. バーチャルヒューマンエージェントの開発
  2. 3Dバーチャル空間によるAIラーニングシミュレーターの開発
  3. ブロックチェーンによるAIの学習履歴・実行履歴の保証
  4. バーチャルヒューマンエージェントの開発

現在作成中のAIのデモ映像を見ていただきました。実際の部屋にスマホをかざすとその中にヒューマンエージェントが出現。エージェントは音やビジュアルに反応し、空間やモノを認識、話し、リアルタイムに返答が可能です。

クーガーは現在、スマートフォンだけでなく、様々なデバイスでヒューマンエージェントを開発中です。

3Dバーチャル空間によるAIラーニングシミュレーター

なぜシミュレーターが必要なのでしょうか。例えば、車を安全に運転するには、ロボットがあらゆるシチュエーションを学習している必要があります。例えば、田舎を走っているのか、都会か海辺かショッピングモールか。クーガーでは(ロボットが)あらゆるデータを学習する仕組みを作っていきたいと思います。

光探知と遠隔検知シミュレーションLIDAR(Light Detection and remote sensing)

例えば、車を人間が運転せずとも遠隔検知で正しい目的地へ連れて行ってくれるシステムです。ドローンや自動運転車、ロボットのように、このシミュレーションを使いAIが学習します。現在既にHONDAでは、このデータを使ってフォード用のロボットを試用中です。

AIの信頼性ーAmazonのAlexa


このセクションはクーガーのブロックチェーンエンジニア、石黒一明氏が説明しました。)

皆さんはこのアレクサのバグが発生したニュースをご存知でしょうか?急にランダムに奇妙に笑いだしたというニュースです。この事件で恐ろしかったのは、Amazon以外は誰も止め方を知らなかったという事。これを見て初めて皆さんの家庭にあるAIがコントロールできないという事実を知るのです。我々はこの問題を解決する為にブロックチェーンを使ったアプリケーションを作成しました。

AIの成長/実行履歴をブロックチェーンに記録

まず私たちは3つの異なるノード(AI、IPFS、Ethereum)を作り、最後に学習履歴をIPFS(分散型P2Pストレージ)に保存させました。

これによりAIの作成された履歴を追跡でき、学習モデルについて「どのように、いつ、だれが」を知ることができます。つまりブロックチェーン上に履歴が保存されたAIはだれでも確認する事ができ、信用できると言えます。

最後にConnectome(コネクトーム)プロジェクトの紹介

現在、私たちは「Connectome(コネクトーム)」と呼ぶ自律連動型ゲートウェイ」を開発中です。

Connectome」は‘AI × AR/VR × Blockchain’です。

私たちがスマートスペースと呼ぶプラットフォームの将来は、ただの空間ではなく誰もが自由になれるスペースだと考えます。

あなたの家がよりスマートに、あなたの車はもう運転しなくてもいい。すべての空間はあなたにふさわしい場所に。

まず車・家・デバイスから安全にデータを取得します。もちろんブロックチェーンを使ってデータを分析し送信します。

次にAIが我々の状況を判断します。あなたは今は忙しいとか、あなたの友達が来ましたよなど。最後には、自動的にプログラムを解除するなど、正しく対応されます。

私達はこのプロジェクトを常にアップデートしておりますのでいつでも何か質問や聞きたいことなどありましたらいつでもご連絡ください。

3、茂谷保伯:KDDI Blockchainプロジェクトリーダー

茂谷保伯:KDDI, Blockchainプロジェクトリーダー
日立の経理会計および経営管理を経て、モバイルサービスのスタートアップを立ち上げる。
また「LINE Pay」のビジネス戦略とサービス計画のプロジェクトリーダーを担当。
現在は、KDDIで「IoT×AI×ブロックチェーン」関連プロジェクトを推進中。
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スマートシティのための次世代アライアンスシステム」

まず、はじめに会場の皆さんに聞いてみたいと思います。「あなたは集中型人間ですか?それとも分散型人間ですか?」

スマートホームとスマートシティのことを考える前に、我々を取り巻く都市生活のサービスがどんどん変化してきていることを皆さんにシェアしたいと思います。

集中型による都市拡張

近年、大企業がエコシステムを構築して、そのサービスをユーザーに強制的に使わせることで、彼らのビジネスを都市でのサービスに拡張しようとしています。

UberやAirBnBのような垂直型企業から、Amazon、Google、Alibaba、Tencent、LINEなどの水平型企業まで、大企業は、統合サービスに利用するユーザー情報をどのように集めているのでしょうか。

Googleは無料サービスを提供し、アマゾンは素晴らしい顧客満足度の高いサービスを提供しています。

AlibabaとTensentには、クレジットスコアリングサービスを提供するZhimaクレジットがあり、行動履歴に基づくスコアリングシステムを提供、ユーザーは得点化されていきます。この得点は様々な分野で共有され、自社グループの有益性を高めるだけでなく、ユーザーのスコアデータは金融サービスや自転車共有システムなどにも使われています。

現在中国では、自転車共有サービスが拡大しており、多くの企業がこの参入を狙っていますが、得点ユーザーが優先される為、Alibabaのパートナー企業であるofoと、Alibabaと同システムを導入しているTencentのパートナー企業であるMobikeだけが生き残っています。

ユーザーはスマートフォンを使って自転車についているQRコードを読むことによって予約をし、支払いをすることができます。このサービスを使う際にAlibabaのIDとクレジットスコアが必要となります。

Zhima CreditはAlibabaのサードパーティクレジット情報の管理会社です。

スコアリングは、学歴・購入歴・高額品の購入履歴から個人資産、金融機関の支払履歴、ソーシャルネットワークの関係性などから算出され、ユーザーを5つのランクに分類します。

得点がDの場合、コンビニエンスストアで預金なしで傘を借りることができます。

得点がCの場合は、自転車と電気自動車をデポジットなしで使うことができます。

得点がBの場合、携帯電話の請求書を後払いできます。

得点がAなら、ビザをより早く取得できます。

これらのデータは全て中央集権システムにより管理され様々な用途に使われています。Alibabaグループを中心とするプラットフォーマー達は、ユーザーに対して彼らのIDを使って支払いをするように働きかけます。そうすることにより、ユーザーのクレジットスコアが上がり、上記であげたように金融サービスや別のサービスも便利に使えるようになるのです。

日本のプラットフォーマーの現状

Alibabaのビジネスモデルの成功から学ぶことで、SoftBank、LINE、Mercariなどは、日本でも似たモデルを模索しています。同じように共有サービスを提供し、IDベースの支払いサービスを使用し、データを蓄積しています。

ディセントラリゼーションの夜明け

Alibabaは、マカオとクアラルンプールとの政府系スマートシティプロジェクトの提携を発表しました。どのようにすれば私たちの生活がこれらの巨大企業によって支配されるリスクを避けられるのでしょうか。これらのIDなしでの生活は事実上不可能です。もしあなたのクレジットスコアが低ければ、便利に生活もできません。あなたのクレジットスコアは得体のしれない会社によって決定されているのです。まさにこの問題解決こそ、ブロックチェーンが重要な役割を担うことができるのだと思っています。

ブロックチェーンでのディセントラリゼーション

例えば、このクレジットスコアの領域も非中央集権のアプローチが可能です。一つのアイデアですが、以下のやり方があると考えます。ユーザーは分散型ストレージにデータを提供します。クレジットスコアシステムは、分散型サーバー上で実行され、データに基づいてユーザーを得点化します。データと計算の証明はブロックチェーンに格納され、改竄が不可能になります。これにより、ユーザーは公正な評価を受け、小規模企業は大企業の介入なしに情報を受け取ることができます。

最後にブロックチェーンを使ったスマートホームシステムのユースケースを紹介したいと思います。

KDDIの次世代型アライアンスプラットフォーム

昨年、KDDIはブロックチェーン を活用した次世代型アライアンスプラットフォームの検討を発表いたしました。このプロジェクトの基盤はAI、IoT、ブロックチェーンであり、様々なPoCでCouger社と協力しています。

ブロックチェーンを利用したスマートホームの可能性の一端を今日はご紹介したいと思います。父親、母親、そして4才の娘がいるという設定です。

  1. 朝6時に目覚め、朝10時になりました。部屋が散らかっているとIoTセンサは状況を検出し、スマートコントラクトを実行することでハウスキーピング企業を自動的に検索します。
  2. お昼の12時になりました。8人のご近所さんが訪ねてきました。多くの人が家にいることを検出し、スマートコントラクトで近くの食品デリバリーサービス会社を自動的に検索します。
  3. 夕方の6時になりました。外出中にデリバリースタッフがやってきてしまいました。しかし既に認証済みのデリバリー会社のスタッフはスマートフォンを使ってドアの鍵を開けることが可能です。
  4. 夜の8時になりました。何者かが家に侵入しようとしている人を検出し、自動的にセキュリティ会社に連絡します。
  5. 夜の11時です。既にあなたは寝てしまい、子供が寝ぼけて家の中を歩き回っています。装置は状況を検出し、ドアを自動的にロックします。

このように、それぞれの各企業は自律的にビジネスをしながらも、ブロックチェーンに基づいて相互に協力してシームレスなサービスを提供することが可能になるのです。KDDIはパートナー企業と協力してディセントラリゼーションを推進し、街の誰もが楽しめるスマートシティを構築していきたいと考えています。

4、David Pinski: 日立グローバル社会革新センター・財務革新 投資戦略チーフ

David Pinski: 日立グローバル社会革新センター・財務革新 投資戦略チーフ
ブロックチェーンとデータ解析技術を中心とした新製品とサービスに関する研究開発。
大手銀行(Caital One, ING Direct, Bank of America)やスタートアップ(Zumigo, Silver Tail sytems)などのあらゆる会社で働いた経験を持ち、不正を防ぐシステムの分野で12件以上の特許を出願(うち、4件受理)。 日立Hyperledger Fabricプロジェクトチームの1つをサポート。金融業界および技術系カンファレンスにおいて、ブロックチェーンから銀行システムの未来に関する登壇経験多数。
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「ブロックチェーンのビジネスケース」

日立で投資戦略部門のチーフを務めるデイヴィット氏はIT関連のみならず、今や仮想通貨に伴うブロックチェーンのビジネスケースは多岐にわたり、ビジネスチャンスはいたるところにあると事前に紹介を受けました。

なぜ、日立がここにいるのかということをまずはをお伝えしたいと思います。日立では以前から日本のリサーチャーがブロックチェーンに関しての研究を行なっています。ポイントしてはブロックチェーンを使ったデータストレージに興味がありそこに注力していました。ビットコインは1990年から2000年に生まれた金融のテクノロジーが産んだ素晴らしい発明だといえ、大変皆さん興味を持たれているかと思いますが、今日は仮想通貨の話ではなく、実社会で使えるブロックチェーンのユースケースをご紹介したいと思います。今日は何人のブロックチェーンの技術者が来ていますか?今日は皆様にいいレシピをご提供できればいいかと思います。

本日はどのようにスマートシティでブロックチェーンテクノロジーが使われるのかということとを後ほどお話し、まず我々の目の前にどのようなブロックチェーンのバリエーションがあるのかということを簡単にお話したいと思います。

はじめにパブリックブロックチェーンのビジネスをイーサリアムを例にとってお話しましょう。

  1. 仮想通貨はネットワークにとって燃料のようなもの
  2. 企業がビジネスデータを保管するためにコイン(ガス)を支払う
  3. マイナーとノードが処理用のコインと文字列データを獲得する
  4. コインは商取引で通貨として使用できます

ご存じの通り沢山の人達がイーサリアムのトークンを使っています。それは技術的に暗号化された仮装通貨で、スマートコントラクトを記録するためにはガスを払い、マイナー達はイーサリアムを手に入れることができます。パブリック状態で使うブロックチェーン、例えばエネルギー消費の関連技術に使ったり、投票データを公表したくないなどの用途であれは、これは素晴らしい技術として利用できるでしょう。

パブリックブロックチェーンに対して、次はプライベートブロックチェーンです。ブロックチェーンのプロトコルを使用していますがトークンを使わないのでよりスマートです。

プライベートなブロックチェーンには、トークンの費用を支払う必要はありません。もしあなたがブロックチェーンのビジネスアイデアを持っていて、これを使えば企業に課金するオプションがたくさんあります。しかしながら、今の環境においてこれらの企業や政府や団体は実際にはあまり使っていないのが現状です。自宅に帰ってパソコンを開いてとても小さなスペースでネットワークを構築するのと違い、企業や政府の場合、膨大なコンピューターを用意してネットワークにアクセスする必要があるからです。

トークンなしのブロックチェーンとは? =記録方式+ビジネスロジック+データ保存+非改竄方式

記録方式、ビジネスロジック、データ保存、非改竄方式、これら全て含んだのがトークンを使わないブロックチェーンだと思います。言い換えれば完璧な保存形式だと思います。これこそ非常に強力なビジネスソリューションであり、今ある標準的なデータベースシステムの未来だといっても過言ではないでしょう。

ところで、特にソフトウェアビジネス業界のエンジニアとブロックチェーンを使ったビジネスケースの話をすると、よく盛り上がるのは、今あるデータベースを使って5行のコードでそれを実現できるよ?どうしてブロックチェーンが必要なのさ?と言われます。

それにはいくつかの理由があります。

ブロックチェーンに足りないものとは?

しいていえば、こういう状態です。カナダのオートバイ曲芸乗りの方々が、そうとは知らずに具現化してくれています。これらの人々は、バイクの横に乗れる座席を外して、上にまとまって収納されながら走ることができます。

スマートシティをサポートするブロックチェーンアプリケーションの多くは、企業が運営する政府機関によって運営されているプライベートまたは準プライベートなシステムで実際に使用されています。

例えばスマートシティの水を運用するために。スマートシティでの投票を管理する為に。公共のネットワークでは無意味ですが、特定の目的を達成するために、分散型のネットワークの構築が求められています。

何故ハイパーレジャーが必要なのか

公共の技術であるブロックチェーン技術を仮想通貨に限らず最大限に使うべきであるのは共通の認識だと思います。

Linux Foundationいうオープンソースのプロジェクトがあります。日立もメンバーのひとつです。ハイパーレジャーが、何故ブロックチェーンプロジェクトの傘下にいるのかを知っていただきたいです。

  1. Hyperledger QUILT,
  2. Hyperledger FABRIC
  3. Hyperledger SAWTOOTH
  4. Hyperledger IROHA
  5. Hyperledger INDY

これらはファブリックと呼ばれるプロジェクトで、全て公共に寄付され、汎用ビジネスを目的にしたアプリケーションです。

SawtoothはloTデバイス用に特別に作られました。

Intelはソースコードを寄付してくれました。

IBMはFabricのオリジナルのソースコードを作りました。

これらのloTデバイズにはブロックチェーンが必要です。Intelはブロックチェーンの機能をチップに組み込みました。将来、ブロックチェーンシステムを直接的に演算処理できるでしょう。他のオープンソースのチップの製造も行っており、チップ業界をリードすると思われます。

INDYは政府の投票システムから銀行、住民登録カードに至るまで、政府機関を含む多くのアイデンティティ管理を構築しています。

特定の目的のための様々なプロジェクトがあります。Linux Foundationもそのひとつです。これらは誰でも参加できるオープンソースです。2社の企業スポンサーのひとつが日立製作所で、アプリケーションチームを作っています。皆さんのためのオープンソースのプロジェクトで働く人々がたくさんいるのです。

ユースケースを決めてから、プラットフォームを決めよう

ユースケースや課題を理解することも重要です。どのプラットフォームが正しいのか、実際に試して理解が必要です。我々なら、お客様のところへハイパーレッジャーのものとして行きます。それであなたのプラットフォームに必要な機能を理解していただきます。

  • ライフサイクル管理
  • 契約
  • レジストリ(設定情報データベース)と証明
  • 規制当局への報告
  • loTコマンドとコントロール
  • アイデンティティー
  • ITインフラマネージメント
  • ビジネスプロセスマネージメント

ブロックチェーンが実際に使われている一例をご紹介いたします。実際のスマートシティをご覧いただきましょう。

参考ウェブサイト:http://www.kashiwanoha-smartcity.com/

日本の東京郊外の千葉県柏市の地区、柏の葉は、10年前に全く新しいスマートシティを作りました。政府と数社の日本企業とベンチャー会社のプロジェクトです。主要企業3社か4社の中に日立も含まれています。

彼らはいちから都市を作りました。そのコンセプトは都市機能を再考することでした。 例えば、新しい線路を作り柏の葉で電車から降りると、あらゆる公共アクセスとインフラに囲まれます。

ちなみに現在カリフォルニアは、トランジットセンターの近くに住宅を集中的に建てることを考えています。

柏の葉は、鉄道の柏の葉駅から降りると高層マンションがあり、高齢者が住んでいます。そこには十分なレストラン、ヘルスケア、ショッピングの機能があるのです。また、住宅密集地もあり、普通の住宅街もあり、農場もあります。

街のブランディングがとても慎重に考えられています。道を歩くといたるところにキオスクがあります。そこで病院の予約をしたり、今日の街の電力消費量を見ることもできます。電力にはマイクログリッドの技術が使われています。発電方法も太陽光、風力発電、ゴミのバイオ処理での発電など様々な方法を試みられています。また遠くの原子力発電所からも一般家庭へ電力供給がなされ、消費量が確認できます。

これは本当にクールなプロジェクトで、ブロックチェーンはまさにこういったオープンソースプロジェクトの助けになるだろうと思います。

私は日立の財務改革のリーダーとして、こういったテクノロジーを使った価値のあるユースケースを研究しています。元々日立は長年データストレージのことに大変興味があり、様々なテクノロジーの研究をおこなっていましたが、ある日誰かが突然Bitcoinを発明し、そこにお金を投げ入れて、金融、銀行、決済などの機能が作れるのではないかということがわかり、政府としての大きなプロジェクトとして、政府や人々は一緒に規制についてなど沢山のことを考える必要がでてきました。また遠くない未来にブロックチェーンがそれらのビジネスエリアの牙城を崩してしまうのでしょう。

さて、私が言いたいのは日立というのは単なる良い会社ではなく、IT会社でもあるのです。皆さんは日立がスーパーエレクトロニクスや列車、MRIの医療機器などを作っているのはご存知だと思います。しかし私たちは沢山のITの城を構え、様々なブロックチェーンを使った実際のビジネスでのユースケースを把握しようとしています。例えばオイル、ガス、電力マネージメント、インフラ、工業、フラッキング、飛行機のパーツ、タービンなどです。

また、現在我々の周りには沢山のハイプが存在し、単なる仮想通貨アプリケーションを一般的なビジネスケースを元にそのアプリを使う為に一から構築していかないといけないものがあったりします。

私は先週のサンフランシスコのトークンフェスに行ってまいりました。トークン・フェスという名のフェスなので期待していましたが、確かに沢山のICOの会社や仮想通貨関連の会社を見ることができました。また様々なビジネスのユースケースを確認することができましたが、それらのアプリケーションは仮想通貨ベースではありませんでした。

1年前は沢山の人達が仮想通貨やブロックチェーンについて夢中になっていました。そしてようやく今起業家達がどうやってそれをものにするかを真剣に考えはじめています。

実際、いろんなビジネスのユースケースには従来のデータベースを使って解決できるものもあるものも確かです。しかし、ブロックチェーンを使えばもっといい結果を出すこともできると思います。起業家達にはもっと頑張って欲しいと思います。

»【後編】ブロックチェーンとスマートシティ

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