Fintech 企業 海外

シンガポール金融管理当局MASがブロックチェーンサービスの導入を開始

投稿日:2017年11月2日 更新日:

はじめに

シンガポール金融管理局・通称MASが2017年10月5日、ブロックチェーン技術/DLT(分散台帳技術)を利用したサービスの開発内容を発表しました。

ブロックチェーン/DLTは金融業界全体のイノベーション推進における中核を担う技術です。

彼らは、その技術を利用した銀行間での送金に関するソフトウェアプロトタイプの開発に成功しています。

Project Ubinとは

MASは、シンガポール銀行協会・通称ABSとともに「Project Ubin」という、ブロックチェーン/DLTを活用した銀行間での送金プロジェクトを進めてきました。DLT上にシンガポールドルをトークン化する実験です。

11の金融機関と5つのテクノロジー企業と共に実施されたこのプロジェクトは、ブロックチェーンを使用して、銀行利用者が長い処理時間、高額な手数料、また仲介者を必要とせずに直接送金できるシステムの開発を目指しています。

Project Ubinに参加する機関・企業

Project Ubinに参加しているのは以下11の金融機関です。

  • クレディ・スイス
  • バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ
  • シティ
  • DBS銀行
  • 香港上海銀行
  • JPモルガン
  • 三菱UFJフィナンシャルグループ
  • 華僑銀行
  • シンガポール証券取引所
  • スタンダードチャータード銀行
  • ユナイテッド・オーバーシーズ銀行

世界のトップレベルの金融機関が集っていると言えます。

またブロックチェーンによるプラットフォーム開発には、以下のの5つのテクノロジー企業が参加しています。

  1. アクセンチュア
  2. R3
  3. IBM
  4. ConsenSys
  5. Microsoft

どこもブロックチェーン開発で注目を浴びているテクノロジー企業・組織です。

ブロックチェーン技術によってシンガポールが目指すもの

シンガポールは「スマート・フィナンシャル・センター」という大きな目標を掲げ、シンガポールの金融エコシステムによるDLT研究分野でのリーダーシップ確立を目指しています。その上でProject Ubinは重要な位置づけとなるプロジェクトなのです。

DLTの及ぼす影響・メリットをあらゆる角度から探ろうとしているアジアにおいて、シンガポールは最初の重要な金融センターになりつつあります。

参考サイト:MAS公式サイト

イベント情報をチェック

-Fintech, 企業, 海外

関連記事

どれくらい知っていますか?世界のブロックチェーンサービス例まとめ(2017年度版その1)

ブロックチェーンサービス一覧 経済産業省資料より引用 ▼PICK UP ブロックチェーンサービスその1:ギフトカード交換ブロックチェーン GyftBlock(ギフトブロック) ブロックチェーンサービス …

ブロックチェーンベンチャーの未来は?〜世界のFintechユニコーン企業5選〜

ブロックチェーンビジネスのヒントになるかもしれないFintechスタートアップ 日本でもここ数年でFintechという言葉が多く使われるようになりました。「ユニコーン」と呼ばれる、評価額10億ドル以上 …

ビットコインは銀行を破壊するのか?ブロックチェーンの未来と銀行の生存戦略

ビットコインの到来で必要性が増す銀行の生き残り戦略 先日のニュースでJPモルガン社長のジェイミー・ダイモンが「ビットコインは詐欺である」と発言したことを受けて、様々な議論が巻き起こりました。彼の発言を …

ビットコインの未来はどうなる!?国別の仮想通貨への法律見解2017

はじめに 仮想通貨の法的な取り扱いは国によって大きく違います。また、試行錯誤しながら急激なスピードで法整備が進んでいます。 主要な国々の仮想通貨の法整備はどうなっているのか見ていきましょう。 世界の仮 …

BlockchainEXE第4回イベント:ブロックチェーン技術の活用ポイント

第四回ブロックチェーンイベント ついにEXEも4回目を迎えました。今回も100人を超える参加者にお集まりいただき過去最多の参加者数となりました。ブロックチェーンへの関心が高まってきているからこそ、実践 …

イベント情報をチェック
プロフィール
Blockchain EXEはブロックチェーンの動作原理・基礎・応用など技術面の共有に重きを置いたエンジニアコミュニティです。
FBコミュニティ