テクノロジーは一般化していく

インターネットが世の中を変えたように、ブロックチェーン技術も世の中に大きな影響を及ぼそうとしています。

インターネット通信での電話、クラウドでのデータ共有、githubによる共同開発など技術はどんどん一般化していきます。

そんな中、大きな注目を集めているブロックチェーン技術に対して世界の主要な国々は、どのような姿勢でどのように取り組んでいるのでしょうか。

あまり積極的ではないアメリカのブロックチェーン開発

アメリカでは、ブロックチェーン技術の最前線はあまり活発ではありません。ブロックチェーン技術に参入したい企業が不足しているのではなく、法整備が追いついていないという状況。その結果、他の国々で研究されているような、エネルギー・健康・保険といった分野に取り組むアメリカのブロックチェーンスタートアップに熱が上がりません。

»金融街ニューヨークとブロックチェーン〜仮想通貨イベントレポート〜(※2018.1.13投稿)

規制を強化しつつも依然として大きな影響力を持つ中国

ICOや仮想通貨の取引停止など厳しく規制を始めた中国政府ですが、仮想通貨事業の全てが禁止されているわけではありません。またブロックチェーン技術の開発自体には積極的な姿勢を示しているようです。

中国政府主導の研究所がブロックチェーン企業やフィンテック企業など、専門家が技術を活用するためのプラットフォームを構築していくといいます。

このプラットフォームを利用して何をするのか現状では明らかになっていませんが、決済や送金技術に利用される、政府管理の仮想通貨が作られるなどと噂されています。

中国国家の成長戦略などの後押しもありアリババやテンセントなどの世界トップ企業が誕生しました。

すでに仮想通貨の領域で相当な影響力を持っている中国が、今後ブロックチェーン技術をどのように推進していくのか非常に注目です。

ブロックチェーン技術の開発に対し積極的なカナダ

カナダでは、イーサリアムを考案したVitalik Buterin氏や、ブロックチェーン分野で有名な作家であるWilliam Mougayar氏とDon Tapscott氏といった、たくさんの優秀な人材がいます。

そのためカナダには活発なビットコインスタートアップコミュニティが存在していて、ブロックチェーン技術に対して肯定的です。

CSA(カナダ証券管理局)は、ブロクチェーンスタートアップや金融テクノロジーを取扱う企業を対象にした「フィンテック・サンドボックス・プログラム」を新たに立ち上げるなど、積極的な姿勢を示しています。

世界の先頭を走るヨーロッパのブロックチェーン開発

ヨーロッパのブロックチェーン技術への取り組みは世界をリードしています。

ヨーロッパ大陸に浸透しているオープンソースの文化は、ブロックチェーンの原動力を支えていて、官民ともに積極的にブロックチェーンプロジェクトに関わっています。

エストニアのGuardtimeは政府と協力して健康記録にブロックチェーンを利用しており、NATOなどの組織とも契約しています。また、Skypeの共同設立者Jaan Tallinn氏もエストニアを拠点とするブロックチェーンのスタートアップをキックオフしました。

デンマークの中央銀行も積極的で、将来的にはブロックチェーンのベースのE-kroneを準備通貨として発行する予定です。

ヨーロッパの国々は多くの点でブロックチェーン技術の先頭を走っているといえるでしょう

まとめ

世界の国々はブロックチェーン技術自体への取り組みは積極的な姿勢をみせているものの、法整備が追いついていないという状況が多いようです。

今後は、法整備も進みつつ、ブロックチェーン技術はますます勢い付いていくことでしょう。

引用:【参考リンク】

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