Blockchain EXE & ConsenSys presents『Ethereum ハッカソン for インバウンド』を開催

2018年7月20日~22日の3日間に渡って行われたインバウンドをテーマにしたブロックチェーンハッカソン。数多くの応募から選ばれた16チームが、ハイレベルで白熱したハッカソンを繰り広げました。その最終発表の前半のプレゼンをレポートします。

≫プレゼン後半戦

ブロックチェーンハッカソン審査基準

  1. 技術力
  2. 企画力
  3. 新規性
  4. ピッチ

今回のハッカソンでは審査軸を4つ設けました。理由は”ピッチのうまさだけでプロダクトを作る技術力がない”、”技術はあっても相手に共感してもらえないサービス”などでは、ブロックチェーンの社会実装は進まないからです。

さっそく前半戦の7チームのサービスを紹介していきます。

1.CryptoPenguins「Airbnb2.0」

観光客の増大に対して、ブロックチェーンを活用した宿泊施設の充実を目指すプロダクトの紹介でした。

uPortを用いた不正対策

  • 予約時にトークンをデポジット
  • レビュー機能により悪質なユーザーをブラックリスト化

ブロックチェーン活用

  • 契約時間の短縮
  • データの活用
  • 予約権利の売買
  • 不動産の利権の二次流通

ブロックチェーンを活用した次世代の宿泊先プラットフォームを目指してAirbnb2.0という総称になっているようです。審査員の「あと1週間時間があれば何の機能を付け足しますか?」という質問に対して、「Airbnbのように一時的に自分の空き部屋を貸し出しするのではなく、不動産と契約している賃貸をリース契約のようにして貸し出しできるコントラクトを作りたい。」とのことでした。

2.Ansr「Match Tourist and Guide」

アジア旅行に行った際、旅のガイドの重要性を痛感した実体験をもとに、ガイドの信頼性や相性を見える化したサービスの立案でした。

サービスの特徴

  • uPortとSNSを連携させてソーシャルスコアを生成。
  • 言語・国籍・趣味などに合わせて旅行者とガイドをマッチング
  • 安くて、自分と相性の良いガイドを見つけることができる

「ソーシャルスコアによる信頼性の担保は、悪意を持ったユーザーが作為的にフォロワーを買ったりするような問題が発生するが、そのような課題にどう対処するのか?」という質問に対して「悪意のある善意行動なのか、善意のある善意行動なのかは、周りのユーザーによる投票とトークン付与でインセンティブ設計できると考えている」とのことでした。

マッチングの質を高めるために、Twitterの投稿傾向などを解析して、ガイドを見つけるというような機能を今後つけたりしていきたいそうです。

3.AHACRAFT「ReviewChainMap」

「レビューに民主化を」をテーマにブロックチェーンを活用したレビューシステムについて発表してもらいました。

現在のレビューシステム問題

  • 特定の事業者により改ざんや操作されるレビューは信頼できない
  • 様々な場所にレビューが散在していて、個々に見なければ探せない
  • 母国語でのレビュー評価を希望

ブロックチェーンを活用したレビューシステム

  • DAppsを用いて散財するレビューをまとめるプラットフォームを構築することで、ユーザーのレビュー検索を楽に
  • uPortを用いて、レビュー評価者を見える化する
  • 位置情報やレビュー情報をお店側がマーケティングに活用できる。データ提供者にはトークンが付与される。

「ブロックチェーンを使うことで現在のサービスと比較して何がどうよくなったのか?」という質問に対して、「uPortを活用することで、同じユーザーでもサービスプロバイダー毎にユーザーが異なるという設計から、あらゆるサービスに紐付いたユーザーとなる」点がブロックチェーンを用いたメリットになると回答されていました。

4.Mambo!「観光プログラムの充実」

観光客の趣味嗜好とガイドの特徴に合わせてマッチングさせるサービスの立案でした。uPortを使って、個人認証を行うことにより、

モノ消費からコト消費に向け、旅行者・お店・ガイドに焦点を当てたブロックチェーンサービスの立案でした。

なぜブロックチェーン?

ブロックチェーンを扱う理由の一つとして、マッチングのロジックをスマートコントラクトに書くようにできることで、誰でもマッチングアルゴリズムの作成に参加でき、トークンを獲得することができるようにする。という点を指摘していました。ブロックチェーンによるオープンイノベーションの一つの大きな特徴であると言えます。

5.フロッグカンパニー「観光プログラムの充実」

外国人旅行客は海外で思いっきり遊びたいが常に「お金(予算)」の問題がつきまとう。その一方、お店側は外国人にたくさんお金を落としていってほしいと思っている。

課題解決アイディア

  • 旅行するとカメラを片手に持ち歩く+写真を撮りまくる。→ ARなんかいいのでは?
  • カメラを起動している中で近くに何か面白いそうなものを出したら寄ってくるのではないか? → AR + 動画
  • 家で眺めるのではなく実際に現地に来て堪能できるコンテンツがあるのなら楽しそうだし、いってみたくなる → AR + 動画 + 位置情報

上記を踏まえて、位置情報と広告とトークンを連動した旅行サービスの立案をしていただきました。

なぜブロックチェーンを使うのか?

  • 履歴を追えることで違法広告などの追跡可能
  • uPortで個人認証を安全に -> ブロックチェーンを使わないとマネーロンダリングやられまくり
  • 非中央集権化した位置情報広告プラットフォームの世界展開 -> ブロックチェーンを使わないとコストかかりすぎ
  • コントラクトで広告代理店を不要にし、代理店側の不正排除 -> 不正が無くなり広告業界さらに活性化

「ARから広告をみてトークンをもらえる以外のユーザーに対するインセンティブ設計はあるのか?」という質問に対して「広告以外にもARをゲームと掛け合わせることによるトークン付与などはアイディア段階で考えている」と回答されていました。

6.美食倶楽部「Wi-Fiシェアリングサービス」

外国人が日本に来た際、必ず問題になるのはWi-Fi環境です。その問題を解決するためにルーターから発信するWi-Fiを個人に貸し出し、トークンをもらえるサービスの立案をしていただきました。

サービスのポイント1:貸し出し帯域に応じた報酬

  • 帯域不足場所にアクセスポイントを設置するインセンティブ

サービスのポイント2:uPortの活用

  • 認証が一つとなる
  • 不正利用の追跡
  • attestation による割引

「悪意のあるルーター提供者に対する対策はあるか?」という質問に対して、「明確な解決策はなく、ブロックチェーンによる非中央集権化の仕組みで解決するのは難しいというのが率直な意見であり、中央集権的に不正なアクセスは排除していくというのが現実解」ということでした。

7.Hi-Con「Gakusei」

uPortを用いて学生証明ができるようになることで、グローバル間でも学生クーポンなどのサービスを受けることができるサービスを立案していただきました。

サービスの特徴

  • uPortによる学生証明
  • ERC721トークンを拡張して、学生証明の自動失効ができるようにする

大学生の就活時の成績証明やTOEICの点数証明など拡張性のあるサービスにも応用が可能であるという点も言及されていました。

7.Freedom Hill「観光プログラムの充実」

圧倒的な顧客目線に基づいてサービスを開発していこうと考えた時に、観光客の問題となっている決済に焦点をあてたサービスを提案していただきました。

Ethereum(イーサリアム)の課題

  • Ethereum(イーサリアム)は、ブロックの生成に約15秒
  • ファイナリティーの確立に2分(8ブロック)必要

ブロックチェーンを用いた高速な決済システム

デポジットをスマートコントラクトで記録し、そこで発行したシークレットキーを決済時に物理的にお店側に提供することで、高速決済を実現するというサービスデモを見せていただきました。

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