事実2:IoT×ブロックチェーン時代
二つ目の事実は、その時にブロックチェーンと IoT という組み合わせが必ず必要となることです。
なのでsiviraはブロックチェーンを作っている会社ですが、我々のブロックチェーンはIoTに特化しています。野菜も一つのIoTだと思っています。
Thingsは別にデバイスとは定義されていない。インターネットの仕組みは中央集権構造になっており、それはスケールしないと思っています。なので、これからインターネットはこの形のまま伸びていくと思っていません。
インターネットの市場規模
だから半導体事業に関わっていた理由はシンプルで、今地球上でインターネットを使ってる人がだいたい半分なんですけれども、インターネットと言うか、そもそもスマートフォンを使っている人が21億人なんですけど、それってつまりFacebookのユーザーとほぼイコールなんです。
つまりこれからインターネットでビジネスやるぞっていう時に MAX Facebookです。この市場のちっちゃなパイを取り合うかというのが今のインターネットです。だからFacebook はこの数字を上げるために無料でスマホを配るとか、ドローンを飛ばして世界中にインターネットを繋ぐとかGoogleを含めてやっています。
それがいわゆるインターネット。2020年300億デバイスがオンラインになります。インターネットに繋がるデバイスが300億になった時に人間のスマートフォンユーザーがどれくらいいるのかと言うと大体9.3%です。つまり10%以下ですよね。2025年に1兆デバイスになると3%です。
IoT>人間の破壊力
つまり、10%以下の市場をインターネットの皆さんは奪い合うのですか?ということではないんです。これから始まる IoTとAI とデバイスの世界は300億なんです。もうそこまで来ています。
現代のインターネット社会の限界
そんな世界の中、中央集権型アーキテクチャーでその数を捌けると思いますか?Facebook 落ちますよね。AmazonのS3が落ちて全米の30%が機能しなかったことが去年ありましたよね。
そんなインフラに頼って自動運転の車や電脳化した僕の脳みそはどうやって通信するんですか。Amazonがダウンしたので僕の脳みそは一時間連絡が取れないってなったら僕死にますよね。
救急車が自動運転なんですけど認証ができないのでちょっと1時間休みます。ドローンが飛べないのでAmazon の商品が全部届きません。そんなことしたら人が死ぬんですよ。
IoT の世界で今のインターネットの技術に依存していくことそのものが危険だと考えています。だから分散化された P 2 P 型の社会インフラを作るべきである。それがsiviraのチャレンジです。
未来の自律分散型社会
例えばテスラをみなさんが買ったとしますよね、テスラには高度な GPUが搭載されていて、計算ができるから AIで動くわけです。
充電中は、ただのパソコンなんですよ。高度な計算装置が入った車が何をするのか?マイニングしましょうよ。仮想通貨作れて、ブロックチェーンネットワークを強化できる。ということは仮想通貨を少額で持つということですよね。その車が仮想通貨でタバコを買ってタバコを吸ったりはしないわけです。
マイクロペイメント×AI×IoT
運転手が車にお腹が痛いから助けてと言うと、じゃあ前の車と通信して少額のビットコインを払って前の車と順番変わってもらいます。そうマイクロペイメントです。そのままどんどん順番変わっていくんですけども信号がありました。
信号に止まらないといけないけど、このままじゃお腹ヤバい。0.5ビットコイン払うから全部の車に待ってほしいというわけです。というわけで信号機が全部の車に待ってくれと言います。お金を配るわけですよ。信号機は手数料として仮想通貨をためるわけです。そして信号機は仮想通貨で何をするかというと、前の車からマイクロペイメントで情報を買います。
こっちの橋が壊れていた、ここの道で混んでいたなど、だからP2Pとマイクロペイメントで信号機が車から情報買ってるわけです。今度、信号機によるDAO型のファンドを想定します。全国の信号機が情報を集めて、集めた情報と資産を使って 「あそこの道が壊れていた」DAO型のファンドを作り、AI を使って道路工事を発注をする。これが政治なわけですよ。
もちろんいろんな常識を排除して考えてますが、技術的には可能だし、これはやるべきだと思います。
事実3:ICOが創る未来
それから今日の本質はちょっとずれるんですが大事な話なのでしておかないといけません。ICOです。資金調達もICOの時代に突入しました。
要はP2Pの時代へと突入しました。マザーズに上場するのに平均10年かかって6.5億円集まるところを、Gnosisなんかは10分で120億円集めたとか、いろいろそういうICOがバブルになってるわけですけども、そんなのどうでもいいです。それが、本質的に大事なのではありません。ICOがIPOを破壊する技術ではないんです。
人々の概念を覆すICOの世界
何を破壊するのか?これは僕が個人的に次の2年間で抹消したい言葉なんですけども、”出資”という言葉、それから”寄付”という言葉。この言葉をこの世界から完全に排除することを目指してます。この二つにそもそも違いがあるという事がそもそも前時代的です。
「今から事業をやります。我々の事業はものすごく利益をあげますので出資してください。でも我々の事業すごく儲かるけど、地球はちょっと汚れるかもしれません。時価総額は世界一になったんです。 Exxon Mobil と申します。」
「一方で利益は一切生まないです。10年後ちょっと儲かると思います。でもこの世界をもっと人間が住みやすい美しい川にしたいんです。頑張ります。」
そんな会社に投資家はどっちにお金を出しますか。銀行や VC はどちらにお金を出しますか。
「あるいは子供達を搾取して服を作っています。半導体を作っています。」「みんながフェアトレードで飲めるコーヒーを作っています。単価は高いので利益は出ません。」
VCや投資家はどっちにお金を出しますか。それが出資です。これから始まる寄付の時代にICOの時代というのはどっちが儲かるかというと前者であるけども、後者を応援したい。別に個人が1億を出すわけではないから、10円、100円をを仮想通貨に出資する。あの人を応援したい、それがICOです。ICOは人間の価値観を根底から覆します。
AIが社会をよくする
そして大事なことですけども、その出資者の90%がこれからデバイスになると僕は思ってます。人間がICOをするからよく分からない謎のコインが流行るわけですけども、自動車が仮想通貨で金儲けを考えると思いますか。テスラの自動車はマイニングするんですよ。
テスラの車がその仮想通貨を何に使うと思いますか。よくわからないコインに出資してバーベキューしてウェーイってやらないですよ。
その車はおそらく、より炭素排出の少ない事業に出資するとか、自分たちの道路交通量を増やして交通を最適化するとか、地球との関係を良くしたいとか、そういう時代に向かうと思いませんか。
必要なのはビジョンや社会的意義
そして我々の会社は世界一の時価総額じゃないかもしれないけど、こんな素晴らしいことをしている。そこで働きたいと人々は思うかもしれません。1億円をポケットに持ってボケっとして歩いてる人よりも1億人のアフリカの難民を救おうとしている人を自動運転車は拾います。
株式会社という存在すらもこの世の中からなくなる、社会的意義が最も重要な時代が始まります。社会的意義です。
あなたは何のために生きているんですか。
我々は何のために起業したのか。
描く本質的ブロックチェーンの価値
僕たちはなぜブロックチェーンを作らないといけないのか。他にいっぱいやることはあります。なぜこのリスクを取ってまで、詐欺師と言われるまでビットコイン、ビットコインと言わなければいけないのか?
この技術で本当に人類は進歩すると確信しているからです。例えばビットコイン、イーサリアムがそうでしょうね 。
だから誰も株式会社ビットコインの社員ではありません。だからビットコインを応援するし、政府に反対もするし戦います。給料はもらっていない。でもビットコインをもらえばみんながハッピーになる、ビットコインという思想でみんながステークホルダーになっているので社会は変わっていきます。
誰か特定の組織が強制的に命令をしているわけではありません。だからミサイルを打ち込んでも止められません。どれだけトランプが核ミサイルを散らしても、ビットコインを止めることは不可能です。その時代がもう今ここに来ています。その時代が始まります。つまり結論 P 2 P に向かっていく。そのための実現手段として一番最初に取り組むべきがブロックチェーンです。
きたるブロックチェーン時代
僕の人生を変えたマーク・アンドリーセンの言葉です。
1975年にパーソナルコンピューターを定義したのがインターネット、そして2014年にビットコイン。2013年からビットコインのブログを書いていたので、この言葉が本当に嬉しかったです。
考えてみてください。コンピュータがなかった時代の人が作った会社って何か知ってますか。アップルとマイクロソフトですよね。まさにパーソナルコンピューター世代の会社です。
インターネットがなかった時代に作られた会社は AmazonやGoogleですよね。僕たちの世代はブロックチェーン企業、sivira、我々、Apple を超える会社になれないと思う方が不思議なんですよ。
この世界のブロックチェーンの会社は間違いなく人類の歴史を変える最も価値の高い会社になります。ただ時価総額では負けると思います。別に中央集権で利益をだして稼いで何かをしたいわけではないです。
この価値観として世界中の人類を一番進歩させた、一番人類にとって価値の高い組織に我々はなりますし、そういう組織になる人を我々は探しています。
これから先の人類にとって一番必要な価値を創造することなんです。これから先、我々はそのチャレンジをしていきます。サトシナカモトがビットコインのホワイトペーパーを投稿した時に書いた言葉を要約するとこういうことです。「今の中央集権で正しかったことなんか一回もない。全て数世代の幻想に過ぎない」
これから新しい時代が始まります。ありがとうございました。